使用中にシャープペンの芯が折れる、文字が薄すぎてノートが読みにくい、そんな経験はありませんか?
実はシャープペン芯はメーカーによって
- 折れにくさ
- 書きごこち
- 濃さ
などが異なり、どれを選ぶかによって書きやすさは大きく異なります。
そこでこの記事では、文房具店で20年以上筆記具を販売してきた筆者の経験から、
- 筆圧が強い人でも折れにくい芯
- 書いた後のノートをくっきり見せる濃い芯
- 細字を維持できる芯
など、それぞれの用途別に合った芯を詳しく紹介します。
また、勉強使用に最適なおすすめのシャープペン芯を、用途別に5種類厳選して紹介していきます。
どの芯にするか迷っている人も、この記事を読めば自分に合う芯が見つけられるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
- シャープペン芯の折れにくさを決める要素
- HB・Bなど、硬度の選び方
- 用途別に選べるおすすめの芯
- 元販売員が感じた「商品ごとの特徴・違い」
シャープペン芯の折れにくさを決める要素とは?

シャープペン芯の折れにくさを決める要素は、
- ①硬度
- ②芯の構造
この2つが主な要因です。
これを理解すると「書いている途中で芯が折れる」原因がわかるので、
自分に合った“折れにくい芯”を選びやすくなるでしよう。
① 硬度(HB・B など)
芯の硬度は一般的にH(HARD)とB(BLACK)で表します。
Hの数が多くなるほど硬くて薄く、Bの数が多いと柔らかくて濃い芯です。
HとBの中間の芯はHB(HARD & BLACK)です。
Fは「Firm(ファーム)」の略で、「しっかりした」「やや硬め」という意味です。
以下はシャープペン芯の硬度と特徴を示した表です。
| 硬度 | 特徴・用途 |
|---|---|
| 4H | 非常に硬い|薄く細い線|図面向き |
| 3H | とても硬い|細字|筆圧強めの人向き |
| 2H | 硬い|細かい文字の筆記用 |
| H | やや硬い|シャープな線 |
| F | HとHBの中間の硬度|クセがなく万能 |
| HB | 標準|学校・仕事の定番 |
| B | やや濃い|滑らかな書き心地 |
| 2B | 濃い|マークシート用に最適 |
| 3B | とても濃い|太字|イラスト向き |
| 4B | 非常に濃い|濃く太い線|美術・作画向き |
硬度は芯の折れやすさに大きく関係していて、一般的には “硬いほど折れにくい” とされています。
- 硬いほど折れにくいが薄い
- 柔らかいほど濃く書けるが折れやすい
- 勉強用途ではHBまたはB、ビジネスシーンではBが好まれる傾向がある
筆圧が強い人や長時間の筆記には、HB以上の硬度が安定します。
- H系(硬い):折れにくいが、色が薄くカリカリとした書きごこち
- HB(標準):濃さと強度のバランスが良い
- B系(柔らかい):濃く書けるが、柔らかいので折れやすい
ただし、同じHBでもメーカーによって強度に差があるので、
折れにくい芯を選ぶときは硬度表示よりメーカーの品質差のほうが重要です。
② 芯の構造(黒鉛・樹脂・コート層)
シャープペン芯は基本的に黒鉛+樹脂で作られていて、
これらの配合割合と表面コートの精度が折れにくさに影響します。
- 黒鉛が多い芯→ 濃くてなめらかだが、柔らかめで折れやすい
- 樹脂が多い芯→ 固く折れにくいが、筆跡が薄くなり、滑らかさに欠ける
- コート層が均一な芯→ 筆圧が一点に集中せず折れにくい
まとめると、
硬度(HB・Bなど) → 大まかな硬さ・濃さの目安
芯の構造(黒鉛・樹脂・コート層) → 実際の折れにくさを決める要因
となり、硬度より芯の構造が折れにくさを左右すると言えます。
芯の太さによる違いも知っておこう
シャープペン芯は硬度だけでなく、太さによっても書き心地や折れにくさが大きく変わります。
- 0.3mm:細かく書ける反面、筆圧が強いと折れやすい
- 0.5mm:折れにくさと書きやすさのバランスがよく、最も一般的
- 0.7mm:太くて折れにくく、筆圧が強い人やメモ用途向け
「折れにくさ」を重視するなら、まずは0.5mm以上を選ぶのが無難です。
折れにくいシャープペン芯の選び方

折れにくさでシャープペン芯を選ぶなら、単純に「硬い芯」を選べばいいと思われるかもしれませんが、
実はそうでもありません。
なぜなら実際の使用環境では、
どんな場面で使うか/どんな書き方をするか/どんなシャープペンで使うか
によって、芯にかかる負荷が変わるからです。
つまり、「用途」「書き心地」「シャープペンとの相性」
この3つを考えられると芯選びに失敗しなくなります。
ここでは、折れにくさに直結する3つの視点から選び方を整理します。
用途別に選ぶ
「用途によって“折れやすくなる条件”が変わる」
シャープペン芯は、硬度が高いH系の芯ほど折れにくい傾向があります。
確かにH系の硬い芯は強度がありますが、
- 文字が薄くなりやすい
- 摩擦が強く、書いていて疲れやすい
- ノートで読み返しづらい
といった理由から、普段使いや勉強用に使う芯としては選ばれにくいです。
そのため、実際の使用では、HBやB系の中から
「構造がしっかりした芯」を選ぶほうが結果的に折れにくく、
使いやすいケースがほとんどです。
これらをふまえて用途別の選び方を解説します。
- 勉強・ノート取り→ 書く量が多く筆圧もかかる
HBの中でも芯の内部構造が安定しているタイプが向いている
- 図・メモ・強調文字→ 濃さが必要になる
黒鉛が多いと本来は折れやすい。そこを強化されているメーカーのB系の芯が向いている
- 仕事・手帳→ 小さな文字を安定して書く必要がある
折れやすくなるH系は薄くてビジネス文書に不向き。HBで筆圧を受け止めやすい芯が向いている
折れにくさは、「用途 × 芯の構造」の組み合わせで決まる
と考えるのがポイントです。
書き心地で選ぶ
「書き心地は“折れにくさの裏側”を表している」
書き心地は好みの問題と思われがちですが、
実は 芯の内部構造や配合バランスを反映した重要な指標 です。
- 硬めでカリッとした書き心地
→ 樹脂成分が多く、強度が高い傾向
- なめらかでサラサラした書き心地
→ 黒鉛量が多く、構造で折れにくさを補っているタイプ
- しっとりとした濃い書き心地
→ 本来は折れやすいが、内部構造を強化して成立している芯
このように書き心地の違いは、
「どうやって折れにくさを実現しているか」の違いでもあります。
「書きやすいと感じるかどうか」は、
結果として芯に無理な力をかけずに済むため、折れにくさにも直結します。
「折れにくさ=固い」ではなく、
自分が心地よく使える“書き味”で選ぶことが大事 です。
シャープペンとの相性を考える
「相性が悪いと、どんな芯でも折れる」
芯の折れにくさは、芯そのものだけで決まるわけではありません。
シャープペン本体の構造が原因で折れているケースも非常に多い です。
特に影響が大きいのは、
- ペン先の安定性(グラつきの有無)
- ガイドパイプの長さ
- 芯を支える内部構造
これらが不十分だと、どれだけ強度の高い芯でも折れやすくなります。
逆に、芯を安定して支える構造を持つペンであれば、
芯本来の折れにくさを最大限に引き出すことができます。
折れにくい芯を選ぶと同時に、
「その芯を使うペンとの相性」を意識することも重要です。
次の章では、ここで整理した条件を満たす具体的なシャープペン芯を、
元販売員の目線から紹介していきます。
元販売員が選ぶ「折れにくいシャープペン芯おすすめ5選」

ここでは、文房具販売の現場でさまざまな芯を扱ってきた私の経験から、
特に折れにくさと実用性に優れた5種類 を厳選して紹介します。
① とにかく折れにくい最強芯|三菱鉛筆 uni

| メーカー | 三菱鉛筆株式会社 |
| 品番(0.5mm HB) | UL-S-0.5-40 |
| 参考価格 | 220円(税込)※2026年1月現在 |
| 用途 | 勉強用/ノートまとめ/ビジネス用 |
| 特徴 | バランス型で“総合力が最強” |
折れにくさ・書き心地・安定性のバランスが最強
三菱鉛筆の代表的な高品質シャープペン芯です。
3億個のナノダイヤを配合し、内部から芯を強化しているため、筆圧が強い人でも折れにくい特徴があります。
- 筆圧が強い人でも折れにくい
- 書き味が滑らかで、長時間書いても疲れにくい
- 線が安定してブレにくい
️ 販売員のコメント
販売員時代に1番おすすめしていたシャープペン芯です。一言で言えば “迷ったらこれ”
② 濃くてくっきり書ける|ぺんてる Ain

| メーカー | ぺんてる株式会社 |
| 品番(0.5mm HB) | C285-HB |
| 参考価格 | 220円(税込)※2026年1月現在 |
| 用途 | 製図・メモ/濃く書く用途ス用 |
| 特徴 | 黒い文字 × 折れにくさのバランス型 |
濃さと強さの両立。黒くはっきり書きたい人に
メーカーが改良を続けてきた定番シリーズの「アイン」。
内部に強化構造を持ち、“濃くても折れにくい”のが最大の特長です。
- 濃く太めの線が書ける
- 筆圧が強い人でも折れにくい
- 図やメモがくっきり残る
️ 販売員のコメント
学生に圧倒的に人気があり、新学期・受験シーズンにはよく売れていた印象です。
他メーカーに比べ、濃く書けると感じた芯で、0.3mmユーザーにもよくすすめていました。
③ バランス最強|パイロット ネオックス・グラファイト

| メーカー | 株式会社パイロットコーポレーション |
| 品番(0.5mm HB) | HRF-05-HB |
| 参考価格 | 220円(税込)※2026年1月現在 |
| 用途 | テスト勉強/速記/細字の筆記用 |
| 特徴 | 快適に“サラサラ書ける芯” |
「しなり」の強さで折れにくい。サラサラ系の筆記感
パイロット独自の黒鉛配列技術により、しなりのある柔軟性を持ちながらも折れにくい構造が特徴です。
スルッと軽い書き味が他社とは違う独自性があります。
- サラサラ書ける軽い書き味
- ノートを素早く書く時の引っかかりが少ない
- 細字シャープペン芯でも折れにくい
️ 販売員のコメント
学生を中心に人気があり、 「なめらかに書きたい」という問い合わせではグラファイトを案内していました。
④ スリムなサイズとデザイン|コクヨ シャープ替芯

| メーカー | コクヨ株式会社 |
| 品番(0.5mm HB) | PSR-HB05-1P |
| 参考価格 | 275円(税込)※2026年1月現在 |
| 用途 | ノート/手帳/メモの筆記用 |
| 特徴 | “鉛筆風の書き心地”で疲れにくい |
鉛筆のような書き心地で、力をかけても折れにくい
コクヨの「鉛筆シャープ」専用芯。
太い芯はよりなめらかで、細い芯は繊細な書き味があります。
- 文字がくっきりしつつ、芯がしなるので折れにくい
- 消しゴムで消したとき残りにくいのもメリット
- 長時間書いても疲れにくい
️ 販売員のコメント
オフィス街の店舗でしたので、ビジネスマンがよく買っていった印象があります。
「濃く書きたい」という相談にはコクヨをすすめることも多かったです。
「コクヨ=ノート」のイメージが強い方も多く、“物珍しさ”で買う人もいらっしゃいました。
⑤ なめらか+強さ+濃さのバランス|トンボ MONO graph MG

| メーカー | 株式会社トンボ鉛筆 |
| 品番(0.5mm HB) | R5-MGHB01 |
| 参考価格 | 220円(税込)※2026年1月現在 |
| 用途 | 勉強/細かい書類/手帳 |
| 特徴 | “シャキッと鮮明な線質” |
密度が高く折れにくい。シャキッとしたクリアな筆跡
MONOブランドの高品質芯。
芯の内部密度が高く、線が安定して折れにくいことが評価されています。
- 芯の密度が高く、むらのない濃さで折れにくい
- 文字がクリアで読み返しやすい
- 手が汚れにくい(黒鉛の付着が少ない)
️ 販売員コメント
私が勤務していた店舗ではトンボのシャープペン本体は置いていましたが、替芯は網羅できていませんでした。それでもMONOブランドは若い層が反応してくれた印象があります。
トンボは“文具好き”層に人気がある傾向がありました。
用途別のおすすめ

ここでは「結局どの芯が自分に合うの?」という疑問に、具体的な商品名で答えます。
「折れにくいシャープペン芯おすすめ5選」を踏まえた上で、迷ったら以下から選べばOKです。
総合力で選ぶなら →三菱鉛筆(uni)
密度が高く折れにくさはトップクラス。
勉強・仕事・日常、どれもこれ1つで十分対応できます。
濃くて滑らかに書きたい → パイロット(ネオックス・グラファイト)
視認性の高い濃さと滑らかさが魅力。
ノートや速記が多い人に最適です。
濃く、はっきり書きたいなら → ぺんてる(Ain)
B系でも折れにくさを重視する人に。
授業ノート・板書重視ならアインがおすすめです。
鉛筆のような書き心地が好き → コクヨ(シャープ替芯)
摩擦による“鉛筆らしさ”を再現した独自の書き味。
なめらかな書き味で、マークシートの塗りつぶしに最適です。
消しゴムをよく使う・試験用 → トンボ(MONO graph MG)
消しやすさと強度のバランスが良く、受験生から人気。
書き直しが多い用途にピッタリなシャープペン芯です。
まとめ

シャープペン芯は、密度・コーティング・硬度の違いによって書き心地も変わります。
「折れにくさ」重視で選ぶなら、ぜひ紹介した5種類のシャープ芯から選んでみてください。
そして、“自分の筆圧と用途に合った芯を選べば、書くストレスは驚くほど減る” ことが実感できると思います。
この記事を読んで、あなたにぴったりのシャープペン芯が見つかればとてもうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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